「歯医者さんに行くと歯を削られる...」
というイメージをお持ちの方も多いように、むし歯は身近なお口の病気です。

治療すべき歯の治療が終わり、定期的にメンテナンスを受けている方であっても、新たにむし歯ができたり、過去に治療したところから二次的なむし歯になることがありますが、しばらく歯科医院にいけていない方や、メンテナンスをサボりがちな方は、気付かぬうちにむし歯が進行していることも。

そこで今回は、自宅でも気づくことができる、初期むし歯のセルフチェックについてご紹介します。

むし歯のセルフチェック

・こんな時はむし歯かも？症状から見つける初期むし歯
・ お口をよく見てみよう！見た目から見つける初期むし歯

こんな時はむし歯かも？症状から見つける初期むし歯

むし歯の症状として「痛みが出る」というのは多くの方が知っていることかと思いますが、実はむし歯特有の痛みの感じ方というものがあります。

①甘いものでしみる
②冷たいものでしみる

これらが、初期のむし歯で生じやすい症状です。

こういった症状を放っておくと、むし歯は進行していき、
③何もしなくても痛みがある
④温かいもので痛みが出る
といった症状が生じることがあります。

これらはむし歯が進行し、神経の近いところまで達している時に生じやすい症状です。

そのため「我慢できるからまだ歯医者さんには行かない」のではなく、「おかしいな？と思ったら受診してチェックを受ける」のがおすすめです。

また、初期のむし歯に似た症状を生じる原因として「知覚過敏」があります。
知覚過敏は歯ぎしりや食いしばり、歯ブラシの当て方や歯周病で歯茎が下がることなどにより起こりやすい症状です。

知覚過敏もむし歯と同様に、治療ができる症状のため、「しみるけどむし歯か知覚過敏か分からない」「痛みで冷たいものを美味しく食べられない」のようにお困りの場合は、ぜひ我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

お口をよく見てみよう！見た目から見つける初期むし歯

初期のむし歯は、自覚症状が出にくいこともあります。
そのため、「見た目から見つける方法」も、ぜひ知っておきましょう。

初期むし歯の特徴3つ
・表面が白くなっている（もしくは黄色〜茶色になっている）
・表面がガサガサしている
・小さな凹みがある（フロスが引っかかる）

以上が初期むし歯の代表的な特徴です。

初期のむし歯では、「脱灰（だっかい）」といって、歯の表面を覆っている硬い「エナメル質」が溶け出すことにより、色の変化や表面性状の変化が生じます。

さらに、エナメル質が溶け出したところは、表面がガサガサと粗造になったり、小さな凹みができたりしていきます。そうすると、通常よりも汚れやプラークが溜まりやすくなり、さらにむし歯が進行しやすい状況へと変化していきます。

特に、歯と歯の隙間や、奥歯の溝などは歯ブラシが届きにくい場所であり、見落としもしやすいため注意が必要です。

普段から、よく歯を見ながら歯磨きやお口のケアをしていると「あれ、ここは色が違うな？」「フロスが引っかかるようになった」と、小さな変化にも気づきやすくなります。

歯科医院に行かない間は、「自分が歯医者さん」になったつもりで、しっかりとお口のチェックをしてみましょう！

セルフチェックが習慣になると、お口の健康に対する意識も向上し、今よりももっと綺麗な歯を保つ姿勢が自然とできるようになっていきます。

定期的な歯科医院でのメンテナンスと合わせて、セルフチェックを行いながら、放っておくと治療が必要になるむし歯も、早期発見していくことで、健康なお口を保っていけるようにしていきましょう。

はら歯科クリニック

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